第1話「open file」
アニメ「ラストエグザイル~銀翼のファム~」第1話が放送された。
主人公:ファム・ファン・ファン
空に近い街、カルタッファルに暮らす空族の少女。
ジゼル・コレット
ファムの親友で、ヴァンシップでは後席のナビを務める。
ファムは、今日も空を飛ぶ。彼女は、小型ヴァンシップ”ヴェスパ”に乗った空族。ファムを乗せたヴェスパは、アデス連邦艦隊の戦艦を襲撃していた。
彼女の目的はアデス連邦艦隊の戦艦そのもので、捕獲した戦艦を売却して生計を立てているのだ。そして今日も、一隻の貴族艦の捕獲に成功した。
「くじら一頭、水揚げ完了」
そしてファムを乗せたヴェスパは、母艦カルタッファルへと帰っていった。
トゥラン王国の王女たち
水面グラン・レイクで水に浸かりながら、祈りを捧げる女性がいた。彼女は、リリアーナ・イル・グラツィオーソ・メルロー・トゥラン。彼女こそトゥラン王国の統治を担っているトゥラン第一王女なのだ。
彼女はトゥラン王国を代表してグラン・レイクの恵みに感謝し、祈りを捧げていた。
そんな彼女の元へ、水面の音を立てながらかけよる少女がいた。トゥラン第ニ王女ミリア・イル・ヴェルク・クトレットラ・トゥラン。ミリアは、リリアーナを心から敬愛していた。そして、さらに後へと続く女王の従者・テディ。まだまだ未熟な面が多いが、ミリアの為に日々奮闘を重ねている。
グラン・レイクが綺麗な輝きをみせる中、ミリアはアデス連邦との講和条約についての疑問をリリアーナにぶつけた。
アデス連邦のせいで、沢山のトゥラン王国の民が死んだ。そんなアデス連邦が、トゥラン王国へ講和条約を持ちかけたのだ。リリアーナになだめられるが、ミリアは納得がいかないようだった。
「トゥラン王国とアデス連邦講和条約締結へ。本日正午グラン・レイク湖畔にて調印式。」
トゥラン王国とアデス連邦講和条約締結の記事を新聞で読んだファムは、窮屈そうだ、くらいにしか考えていなかった。
しかしそんな時、アデス連邦艦隊がグラン・レイクへ向かっている知らせを受けた。講和条約の為にしては、戦艦の数が多すぎるのだ。異常だと感じたファムは、笑顔で言った。
「一番銛……取るよ!」
リリアーナ達の前に現れた、異様な数の大艦隊
トゥラン旗艦「ラサス」にのったリリアーナ達は、アデス連邦との和平会議の為、アデス連邦艦隊を待っていた。そして、少し遅れてアデス連邦艦隊はやってきた。異常な数の戦艦を引き連れて…。
空の青が消えるほどの大艦隊。不安で仕方のないミリアに、リリアーナは彼らがこの地で戦を起こす事は絶対にあり得ないとなだめた。このグラン・レイクがアデスにとってもかけがえのない聖地だからだ。
我らアデス連邦は、トゥラン王国に対し只今をもって戦闘状態に入る旨を宣言する
トゥラン旗艦「ラサス」を前に、アデス連邦総統ルスキニアが下した命令は、宣戦布告。さらに第二艦隊司令官カイヴァーンは、王女二人の生け捕りと、それ以外を全て殺すよう艦隊に命じた。
まさに、絶体絶命だった…。
銀翼のファム
ヴェスパに乗ったファムとジゼルは、アデス連邦艦隊に追い詰められていたトゥラン旗艦「ラサス」を眺めていた。周りの船がラサスを守っているが、もはや墜ちるのも時間の問題だった。ファムは、ターゲットをトゥラン旗艦「ラサス」に定めた。
「あの艦(ふね)を、盗む!!」
ファムは、アデス連邦から王女たちが乗るトゥラン旗艦「ラサス」を盗もうと言うのだ。
そしてヴェスパを、空を舞った。
ファムの気まぐれに、トゥラン王国の存続がかかる。
和平会議に来たトゥラン旗艦「ラサス」へ、アデス連邦艦隊が大艦隊で宣戦布告を行った時は、息を飲みました。衝撃、絶体絶命、かすかな希望。第1話から、王国規模の運命を左右するという、スケールの大きさを感じさせてくれました。
ファムとジゼル、そして母艦カルタッファルは、この絶望的な状況から、トゥラン旗艦「ラサス」を見事盗み出し、王女達を救う事が出来るのか…?