2011年7月31日日曜日

「いつか天魔の黒ウサギ」第4話、必要とされなくなった者

学校が午後から急に休校となった。遥は、無事に大兎が手作り弁当を食べてくれているかを心配していた。
 
しかしその時学校で、大兎は命を落とすほどのトラブルに巻き込まれていたのだった。何者かがはなった魔術の雨で、大兎は3回死んでいた。15分のうちに7回死なないかぎり大丈夫な体だが、どういうわけか最近死ぬ回数が異様に増えているようだ。


天魔の仲間は、月光にも迫っていた。
一方で、月光と美雷のいる生徒会室で、月光が開けたものではない、別次元へと繋がる穴が開こうとしていた。月光は美雷の力を開放し、そこから出てくるであろう敵に備えていた。

ヒメアであって、ヒメアではない…?
学校で走っている中で、大兎はヒメアとはぐれてしまった。彼女を探して走っている中で、妙に不自然な光を放つ教室を見かけた。大兎は、そこへと入ってみた。
 
そこには、触手でしばられたヒメアの姿があった。大兎はすぐに彼女を助けようとするが…大兎の体は、ヒメアによって貫かれ、また命を落としていた。

愛が、憎しみに変わる時
ヒメアの意識をのっとっていたのは、最古の魔術師・バールスクラ。封印されていたはずの危険な彼が、何故かここにいて、彼女を乗っ取っているらしい。

彼はヒメアを愛し、大兎を憎んでいました。どうして、弱い人間である大兎にヒメアは力を与えたのか。ヒメアを守れるのは自分しかいないはずなのに、何故大兎を選ぶのか。愛している相手に振り向いてもらえないのは、とても寂しい事ではないでしょうか。
 
バールスクラの怒りは大兎へ向けられ、彼を次々に殺していきます。それでも、大兎はヒメアに意識を取り戻すよう、そして自分の気持ちを訴え続けます。
 
大兎の命が確実に削れていく中で、ヒメアは意識を取り戻す事ができるのか…?




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